HOME > 極東のハリー詩集 > 請求書が止まらない

請求書が止まらない(一部訳詩)

 

 何故ここにいるかわからない。記憶にあるのは、
 ここに来た時は家族が一緒だったこと
 良い思い出の数々。愛情や笑顔、希望、夢に包まれていた
 良い旅になるはずだった。人の言葉を全て信じていた
 今となっては過去のこと

 気づけば立派なジジイ 大したことない履歴
 不定な住所と言うが良い 一生他人事なら良い
 羽振りの良い時は過ぎ 夢の見かたも忘れ
 負けに慣れすぎて 公園で長い1日

 イーグルスの歌みたいに、いつでもチェックアウトは
 できるけど決して離れられない
 愛する家族に部屋を持たせてやれなかった
 仕事を求めるには年老いて
 送られ続ける請求書。そして男はただ独り、このホテルに。

 請求書が止まらない 何のツケだろうただ息をしているだけ
 ただ息をしているだけ ただ息をしているだけ 他に行き場所はない

 どこまでも独り 暗闇が白く変わるときを数えて待っている
 せっかく人間に生まれてきたのに きたのに

 子供の頃の食卓 賑やかなテーブル 思い出を肴に生きる
 求められていたあの頃 今は家も ファミリーも とっくの昔にギブアップした
 サヨウナラ言う相手もいない 行く当てもない
 無縁仏にLet’s Go 無縁仏にLet’s Go
 無縁仏にLet’s Go 無縁仏にLet’s Go

 遠い世界でお金がグルグル余っています
 誰をうらんでもしょうがない ただやたらと余生が長い
 一切の感情にGoodbye。他に何もできることはないんだから

 どこまでも独り 暗闇が白く変わる ときを数えて待っている
 せっかく人間に 生まれてきたのに きたのに

inserted by FC2 system